日本らしいゲーム風景

日本らしいゲーム風景

PS Vitaの性能を大いに生かした作品

アクワイアといえば知る人ぞ知る有名なゲーム企業の1つとして数えられている。中には発売されてから10数年以上根強いファンを持っているゲーム作品を誕生させるなど、その動向が注目を集めている。そんなアクワイアが2012年に発売したこの墨鬼は自社初のPS Vita対応のゲームとして登場したことも、ある種試みとして行なわれていたという風に見られる。ただこうはっきりと告げるのは忍びないが、ヒット作品とは少々言えないものなのも事実となっている。ただそれも致し方ないところ、何せ墨鬼が発売されたのは2012年2月、対して対応ハードとなっているPS Vitaが登場したのは2011年12月と、発売されてから3ヵ月も経過していない時期に登場しているというのも影響している。

新規のハードに対してゲーマーとしての見解は、やはり最初は様子見という手段を講じることがほとんどだ。また別の側面では発売されている対応商品の中に、自分が興味ある作品がまだ登場していないから焦らなくてもいいだろうと、購入予定はあるものの保留にしている人もいるため、そうした中ではやはり厳しかったのも頷ける。ゲームそのものにすれば決して悪いものではなく、操作方法こそそれまで体感したことがないものなので慣れるまでに苦労するかもしれないが、やってみる価値はあるだろう。

何よりこの作品にはある作品とどこか似ていると類似性を個人的に垣間見れるからだ。

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日本を舞台にした作品

これまで日本を舞台にした世界観のゲーム作品は数多く発売されているが、その中でもやはり好みによって好き嫌いは分かれているだろう。筆者は日本文化に親しみを持っているほうだ、日本人だから当然といえば当然なのかもしれないが、中でも現代期ではなく古代になればなるほどその魅力の虜になったりする。これまで色々なゲームを見てきたが墨鬼の世界も相当古いものの、個人的に当作品を見ていると思い出すのが、『大神』というゲームだ。

知っている人も多いだろう、最近ではPS3でHDリマスターとしてリメイクされて発売もされた、こちらも知る人ぞ知る超名作ゲームである。このゲームが発売されたのは今から8年以上前のこと、その頃はまだ筆者もネットをそれほど使っていなかったため、店に来店した際にはそのゲームをジャケットだけで興味を惹かれて購入した。そして帰宅後にプレイしてみると、その世界観と内容にあっという間に魅了されてしまい、気付けば何時間もプレイするという思い出がある。

墨鬼と大神では歴史背景も舞台も、世界観も異なるが、やはり通じるところがある。大神が発売されたときはまだゲーム開発技術もそこまで進歩しておらず、商品も現在発売されているような斬新な内容となっているものばかりではなかった。今となってはタッチパネルを駆使したゲーム、またネット環境を整備してプレイするゲームなど、気付けば様々な技術が市場に導入され、取り残されてしまっていた感が否めないのも最近のゲーム業界ならではの特徴だろう。

墨鬼もPS Vita対応ゲームとして発売されたが、まだその頃はPS Vitaもいずれ主力商品として活躍する可能性はあったが、本体が爆発的に売れるかどうかはまだまだ成長途中の段階だったことも、当作品があまり知られていない原因といえる。

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スマートフォン対応になって登場

そんな墨鬼も発売されてから既に3年という年月が経過してしまったため、作品を知ろうにも情報が更新されない中では知らない人が多くいるのも仕方がない部分ではある。様々なシステムが採用された墨鬼だが、2012年という時期はタッチパネルについてもスマホとアイフォンの登場によって広がりつつあったが、今ほど使用している人が多くなかったことも関係している。タッチパネルも以前から開発されていたが、一般市民の世界ではそんなものが日常の中に導入されたとしても慣れるまでに時間は掛かるものだ。最新技術は好意的に受け入れられても、それがひいては完璧に使いこなせるかどうかは分からないもの。少しばかり最新というものに急ぎすぎてしまったのも売れなかった要因なのかもしれない。

そんな墨鬼だが、コンシューマーゲームとして発売されてから8ヵ月後にはスマートフォン対応としてリリースされ、その世界観をスマホの中でも体感することが出来る。PS Vitaも今ではゲームユーザーなら比較的持っているハードだ、それでもまだ持っていないという人は墨鬼の世界を堪能する意味でスマホで始めてみるのもいいだろう。