墨鬼 SUMIONIについて

墨鬼 SUMIONIについて

コアなゲームであるのは否めない

日本のゲーム市場の歴史が幕を開けてから長い時間が経過してきたが、これまでに発売されてきたゲームのタイトルは数知れず、中には世界的な大ヒット作品を生み出したこともあった。世界的なヒット作品といえば勿論ファイナルファンタジーシリーズを始めとする作品もそうだが、有名タイトルばかりしているといったこともないだろう。現在では商品を購入する指針としてもよく利用されているクチコミだが、そんな他人の意見がしないでゲームを購入するというのが、ある意味ゲーム本来の購入手段というモノではないか。情報こそ少しずつ解禁されるが、詳細な内容については自分でキチンとゲームを始めてから内容を知って、レビューを載せるというのが現状存在しているあらゆる市場に共通している買い物事情の1つだ。

そうした中で、タイトルや世界観から気になって購入してみたら意外とハマってしまったが、世間様からすればそれほど有名なゲームでもないということはよくある話。誰も彼もが同じゲームをプレイして楽しめるわけではないのだが、今回はそんなあまり知名度的に認知されていない作品の1つを紹介しよう。

その作品とは『墨鬼 SUMIONI』というもので、制作したのはゲーム制作会社としてはそれなりに有名な『株式会社アクワイア』が制作した作品についてだ。聞いたことがあるという人がどれほどいるだろうかと考えると、おそらくよほどゲームを普段から購入する、もしくはゲーム関連の情報サイトを普段からチェックしてそこから情報を仕入れた、という人も中にはいるはず。ただ最近の話で考えるとどうしても過去の話といった形であまり知られること無く影に隠れてしまうかもしれない。こゲームが発売されたのは2012年2月にリリースされたが、今から3年前に発売されたゲームとして考えると、この間にヒット作としてその名を馳せた作品もあれば、墨鬼のように業界の片隅で隠れてしまったという作品もあると思う。

今回は少しばかり機会が巡り巡って来たという事で、2012年2月9日に発売された墨鬼について話をしていこう。

こんな世界観

そんなわけでまずはこちらのゲーム作品の世界観について紹介していこうと思うが、個人的な意見として非常に『和の文化』という印象を受ける作品でもある。タイトルの通り、このゲームでは『墨』が重要なテーマとなっており、この墨をストーリー上で使用することにより物語を進行させていくことになる。そんな墨鬼の世界観は時を遡ること、今から1500年以上前の当時の日本にまで遡っている。時の政権であり、そして実際の史実においても日本の歴史においては盛り上がりを見せている『平安時代』が舞台となっている。

妖怪や陰陽師などが蠢く世界で活躍し、現実でも様々な歴史的見解によって多くの作品が登場している平安時代が舞台となっている墨鬼の、物語としてのあらすじから見てみるとしよう。

墨鬼 あらすじ

平安時代、世には墨を操り墨神を召喚することが出来る『墨水師』と呼ばれている者達がいた。ある時、そんな墨水師の中でも特に有能とされていた『天眼』は高潔な性格を買われ、貴族の中でも聡明とされた『正倉院 道定』に仕えていた。誰もが羨やむ地位を手に入れた天眼に対して嫉妬を抱く者達がいた。私利私欲のままに朝廷支配を企む『福条氏』と墨水師の『星冥』だった。彼ら2人はそんな道定と天眼を謀略によって失脚・流刑地への島流しといった処分を下してしまう。その後星冥が依頼を為したことで報酬を受け取ろうとしたが、福条氏は約束を反故にし、星冥は裏切られたことで憎しみを抱くことになり、ついには墨水師にとって禁術と指定されていた秘術を駆使し、邪悪な神々・悪霊たちを呼び寄せることとなってしまう。

結果、京は見るも無残な街と化し、そして京は人が住むための京から、悪霊共が跋扈する魔都へと変貌してしまうのだった。そんな京の様子を察知した島流しの刑を受けた天眼だった。彼は自身の力を使い、最後の力を振り絞って封印されていた一人の鬼を召喚する、鬼の名を『阿九羅墨鬼』。筋金入りの怠け者だったため封印されていたが、天眼が最後の力を振り絞って召喚した鬼と共に、彼に仕えていた墨神である唐獅子『獅導』と共に京へと向かう。道中味方の一人である墨神『詠妃』を加え、アグラとシドウ、そしてヨミヒの3人は旅をする。

果たして彼らは京に救う魔物どもを討伐し、邪神たちの僕となってしまった道定の娘である『光姫』を助け出すことは出来るのだろうか。

墨を使ったゲームアクション

そんな墨鬼は株式会社アクワイアが制作した、PS Vita向けタイトル第一弾として万を辞して登場した話題作として注目を集めていた作品だが、中でも特徴的なのがこれまでのゲームには見られなかった独特なアクションを取り入れたゲームシステムだ。墨鬼は何を差し置いても一番最初に出てくるものとして『墨』、もしくは『墨汁』であり、コレがゲーム攻略に欠かせない存在でもある。墨を駆使したアクション『墨汁タッチアクション』といった操作を駆使することで移動し、攻撃したり、防御したりと、様々なアクションを楽しむことが出来る。

代表的なアクションとして3つ紹介されているので、簡単にアクションの説明をしながら紹介しよう。

道筆
まず最初に、画面上に新たな道を作るためにタッチパネルで新たな道を開拓して行く『道筆』というものがある。これを駆使することで攻略法は自由自在となり、プレイヤー独自の展開を描くことが出来る。
召喚筆
シドウとヨミヒ、2人もゲームの中で戦闘に活躍する、2人の力を借りたい時に使う墨汁タッチアクションを『召喚筆』という。シドウとヨミヒ、それぞれ特定の模様を画面中央部に描くことで墨神を呼び出すことが出来る。
自然筆
そして最後に自然の力を利用して敵への攻撃と、的からの攻撃を防御する手段として用いることも出来る『自然筆』がある。自然筆として利用できるのは『炎』と『雷雲』の2つで、敵にダメージを与えたりするなど活用方法もこちらもいくらでも存在するゲーム性が特徴となっている。